夏対策その1

Posted at 15/06/30

夏の暑さ対策その1が完成!

それは、以前から取り組みしたかった「井戸水」の活用。
新鮮で冷たくなおかつ綺麗な水を、ふんだんに飲ませる事ができたら・・と、ずっと考えていました。
綺麗で冷たい新鮮井戸水


5月から工事をやり始め、配管も全て終了し後は水質検査の結果待ちの状態でした。

今回の水質検査は、いわゆる「27項目試験」。これは、「食品の製造時に用いられる水」としての基準検査。

各項目十分クリア。安心して鶏たちに飲ませることができます。

そして、昨日各鶏舎ごとに配管を切り替え、完全井戸水給水となりました!


メリット・デメリット、考えたのですが、地下から汲み上げた水は、地上で貯めずに直接配水する方法を選択。

冬季間も、消雪に使えるし。

水道水は、万が一のトラブルのバックアップとして準備。
井戸水配管

犬と同じで汗腺がなく平均体温が41.5℃と高い鶏は、暑さが大の苦手。

実際に毎年全国各地の養鶏場では、暑さのため死んでしまう鶏が出ます。

家畜保健衛生所に報告する死亡鶏の羽数にも、暑さで死んだ羽数は別に報告する通知が来るほどですから。

どうしても、食欲が落ちることによって、卵のサイズが小さい、品質も緩くなりがちなど、課題も多かったので、今後の結果が楽しみです。

ただ、夏季間用に使っていたオリジナルの餌の混合割合などは、今までのものが使えなくなる可能性が高くなったので、最初から試行錯誤となりそう。

いずれにしても、卵の味などはうちのオリジナルになると思うと、どんな結果となるか本当に楽しみだし、ワクワクします。

この効果が卵に反映されるのは早くて約1ヵ月後かな。鶏の体質も変化するので、安定するのはもっと先かも知れません。

皆さんの卵に関するご意見やご感想などお待ちしてます。

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半年に一度の定期検査

Posted at 15/06/26

半年に一度の定期検査の日。

サルモネラ菌と、卵の抗生物質残留検査。

サルモネラ検査は、新潟県の家畜保健衛生所の職員が直接来場し、サンプルを採取。

職員の方は、全て「獣医」さん。
鶏舎のサルモネラ検査

全身真っ白ないでたちに、初めて見る鶏たちに緊張が走ります。

鶏舎での検査項目は、鶏舎内の床や餌、水などが対象。

鶏の腸内のふき取り検査も行うのですが、さすがに鶏たちは嫌がって逃げたい一心。

このほかに、卵を洗卵選別する機械とその部屋もサンプル採取します。

検査項目別に、きちんとキットがあって、中には手づくりのキットまで。
見ているだけでも参考になります。
検査キット入れ

この日、抗生物質の残留検査用に卵もサンプルを持ち帰りました。

第三者機関、特に公的機関でこのような検査を実施してもらうのは、新潟県と新潟県畜産協会が行っている、安心ブランド事業の「クリーンエッグ生産農場」に認定されているから。

もちろん、検査費用はかかりません。

鶏インフルエンザの検査時などに採血する時には、併せてワクチンの検査もしてもらえます。

色々な情報も聞くことが出来るので、一石二鳥以上の効果ありです。


検査の結果は、当店のウエブサイトに掲載します。
過去の各種検査結果はこちらから


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鳥インフルエンザ(AI)が止まらない

Posted at 15/05/31

アメリカ本土の鳥インフルエンザ(AI)が止まらない。
日本にも影響ありますよ。輸入がストップしますから。
アメリカ本土の鳥インフルエンザ

最近のスーパーなどで、特売はするけど通常の値段下がってないと感じませんか。すでに少なからず影響受けてるんですよね。

割った状態の卵(割卵)を冷凍で輸入しているし、特に全卵を粉にしたもの(全卵粉)と卵黄だけを粉にしたもの(卵黄粉)はそのほとんどがアメリカからだから、これからますます色々な業界に波及するはず。

日本じゃケーキの材料は生卵を使っているんでしょ・・、と考えてるなら大間違い。

水分の調整やサルモネラなどの心配がない粉(パウダー)を使っている業者のほうが多いし、賞味期限も長い。大量生産する上で品質管理が可能だから、主流っていうのもわかる。
色々なところで原材料の卵は「活躍」してますから、アメリカ産の卵を間違いなく口にしています。


また、原材料の卵の値段が上がったので、商品値上げします・・・なんて責任転嫁するお店出てくるんだろうな。

その商品の原価率幾らで、その中の卵の占める割合何パーセントなんだ!って突っ込みたくなる。


当然その商品、遺伝子組み換え飼料で育てた鶏が産んでも、それに関する表示義務はありません。

AIに関する農林水産省のページはこちら
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/


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「オリジナル パウダー」ベータ版リリース

Posted at 15/05/28

昨年から、鶏に与える「オークリッチオリジナルの飼料パウダー」を開発中でしたが、ようやくベータ版をリリースするまでになりました。

「オリジナル パウダー」ベータ版


コンセプトは、
1 入手が簡単でかつ地元の原材料を使う
2 自然界に存在するものだけを使う
3 原材料の調達から製造まで、全て自ら行うことができる
4 環境への負荷とコストを抑える
5 鶏の体調が第一、卵はその結果であると考える
そして最後に、
6 その結果の卵を食べた人間が美味しいと感じ、体に悪影響を与えないこと


実際に鶏たちへ与えることが出来るようになったので、これから様々なテストを計画。

うちの農場で試験鶏舎としている群でまずは小手調べ。

基本としている配合飼料との相性や、自動給餌機への影響から始まり、鶏の嗜好性や鶏糞の変化、畜体と卵への影響等々・・と確認事項は盛りだくさん。

それに加え、季節や大量に作った場合の品質変化などの課題も未知数。

でも、これがうまくいってくれると、今よりも更に美味しい「オリジナルの卵」が実現します。

どこの真似でもない、正真正銘の「オークリッチ オリジナル エッグ」完成へ向けて、今日も一歩前へ。


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5月にこの気温

Posted at 15/05/12

台風の影響で、今日の予想最高気温が28度越え。

昨日まで、日中でも肌寒い感じがあったのに・・。

5月にこの気温、もっというとこの気温差。鶏の命にも関わる。

大変な一日になりそう(泣)

5月にこの気温

土曜日は体重測定の日

Posted at 15/05/10

ようやく産卵を始めてきた若い鶏たち。

生まれた日から逆算して、毎週土曜日は体重測定の日と決めている。

過去のデータと比較しても、成長速度も重量も大きい。

腿や胸肉のほか、餌を食べて最初に蓄えられる「そ嚢」などチェック項目を順番に触診。


江角マキコ級の身長で、吉田 沙保里級の筋肉質・・といったところか。

食欲も旺盛だけれど、さすがにギャル曽根級には遠く及ばないのが救い(汗)


体重測定データ


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手探りのタイミング

Posted at 15/05/08

産卵を始める鶏が出てくると、いよいよ本格的に外に出す時期。

しかし、いつどんなタイミングが最適なのか、、これが難問。

もう何十回と経験しているにもかかわらず、毎回手探りのポイントで鬼門。

鶏の生育状況や群れの性格、季節や気温、日照時間、巣箱位置の学習状況、鶏舎の設置環境などなど、複雑に影響するのは、分かっている。

もちろん、こんなやっかいな飼育方法を実践する農場は稀だから、マニュアルなんてものは存在しないので、自ら試行錯誤を繰り返すのみ。

水や餌が足りない、もうすぐ卵産みます、など本来なら鶏に聞くと教えてくれることがほとんどだけど、この外へ出すタイミングだけは鶏からのシグナルを見つけられないでいる。

早く出すと、最悪外で卵を自由に産んでしまい、収拾のつかない状況になるし、遅いと巣箱の特定場所に鶏が集中し、破卵や、産み終わった鶏がこれから卵を産もうとする鶏をつついたりと、トラブルが発生。

この頃に習慣となった癖は、修正(矯正)がとても難しいので、できる限り回避したい。

今回は、産卵率のカーブが想定以上に右肩上がりなので、少し早いと思うけれど屋外に出し、朝と夕方の日差しをうまく利用して、点灯プログラムと組み合わせ、何とか産卵スピード抑えられないか、テスト中。

何も恐れず好奇心いっぱいで外に出た、鶏たちの性格はいいんだが・・・。
朝日も外に出すタイミングに利用


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卵の自動販売機バージョンアップ!

Posted at 15/05/03

卵の自動販売機、いろんな意味でバージョンアップしました。

卵の自動販売機バージョンアップその1

今回の最大のバージョンアップは、販売機そのものの入れ替え。

30年以上も使ってきた初期モデル。
塩害に晒され、自動販売機荒らしにも幾度となく見舞われても、けなげに修繕に耐えがんばってきました。

しかし、とうとう肝心要の部品が壊れ、お金の振り分けができなくなってしまい、「勇退」となりました。


そこで、これを機会に昨年夏に壊れた中古のエアコン更新作業も同時進行。

向き出しになっていた壁と天井を断熱材で覆って、熱効率を上げながらホコリや虫の侵入も防ごうというもの。

親戚の大工さんにお願いして、突貫作業。
2日掛かりで、ひとまず販売できる環境まで完成!

卵の自動販売機バージョンアップその2


最後に、パンフレットなどを置ける棚を今回はじめて設置。
卵の自動販売機バージョンアップその3

掲載された雑誌や新聞などのコピーを掲示するベニヤ板はそのままですが、急いで作った割には上出来。

「GWに間に合わせて!」とういう、急なお願いに対応してもらった大工さんと電気屋さんに感謝です。

初めておいでいただいたお客様など、多くの方に写真をとってもらいました。


これで、少しは夏季間の卵の品質保持に役立ちそうです。

これ以外にも、もっと卵の品質向上を図る作戦計画進行中です。

次なる一手はかなり効果がありそうなので、結果が楽しみです。


様子を見て、自動販売機に入れる卵の賞味期限設定を見直そうかと考えています。


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【南半球からのお客様】

Posted at 14/05/21

日本の放し飼い養鶏について、現場の視察に南半球のオーストラリアからお客様がいらっしゃいました。

南半球からのお客様

今までのお客様の中で、最も遠方からおいでになった方かもしれません。

目的は、進んでいる日本の放し飼いの養鶏技術を聞き、オーストラリアでその現地指導してもらえる人を探しに来日とのこと。

インターネットで検索し、全国3箇所の訪問先の一つがうちの農場。

わざわざ来ていただいた方に感謝するとともに、インターネットの力にも感謝。

20年前には、間違いなくめぐり合うことのできなかったご縁。

私たちが暮らしている現在の地球は、すごいことになっていると実感。


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ヒナの導入作業が終了

Posted at 14/04/27

ようやく新しいヒナの導入作業が終了。

今回は、生後109日のボリスブラウンと90日の渚おうはん、2種類の雛を同時に導入。
ボリスブラウンのひな

満開の桜を尻目に、機械による鶏糞の運び出しから始まり、鶏舎丸ごと水洗い作業や修繕作業など、埃と水と騒音の真っ只中作業の連続。

ということで、急ぎの用件で携帯電話に着信を入れていただいた皆さん、電話を取ることができずご迷惑をお掛けしました。

特に今回は、今までやったことのない新たな取り組みを作業工程に組み込んだため、時間が読めずかなり苦戦。日中の時間のほとんどをつぎ込んだ2週間の受け入れ準備の作業に、後半は各種会議や会合も全てキャンセル。

雛が運ばれてきても、一部の外回り作業は未着工だけれど、何とかお天気が味方してくれて、受け入れには間に合いました。

鶏舎へ雛を入れる時には、将来飛び立たないように、1羽ずつ片方の羽先を切る工程を入れるのですが、その時に全ての鶏の体重や体臭、体調などが実感できて、一石二鳥。

うちの農場へ来た時には、相変わらず顔色が優れず、育成用の餌の臭いのする体臭と軟便の傾向がほとんど。人間も怖い対象でしかありません。

到着すると同時に始める、オリジナル体質改善プログラムによって、1週間ほどで軟便は解消し約2週間で毛艶は綺麗になり顔色も回復、1か月程度で体臭がしなくなります。

体質改善と同時に、世話をする人間を認識させ、新しい鶏舎の環境や人間が出す音、光に慣れさせるプログラムも進行中です。

その後、最も大切な巣箱の学習が待っています。

この頃になると、人間が鶏舎に入っていく気配がすると集まって来るようになりますし、「外へ出して」とか「餌が欲しい」とか、自分たちの要求もきちんと伝えるようになってきます。

ここまでくれば、うちの農場の「オリジナル鶏」がほぼ完成です。

うちの農場へ来た鶏たちと私は何かの縁で結ばれています。ちょっとすれ違えば、うちに来ている鶏がよその農場へ運ばれ、一生金網の中で過ごすことになるのですから。

うちの農場へ来たことが、幸せかどうかは鶏にしか分かりません。
ただ、私の農場へ来たことで、産んだ卵はもちろん最後の肉になっても、きちんと美味しいといってくれるお客様へ届けることだけは、間違いありません。

さあ、今年のお歳暮やクリスマスは、あなた達が主役でがんばってもらわなければなりません。

そのためにも、早く祖先から受け継いだDNAを目覚めさせ、野生の風格をかもし出す丈夫な鶏になってちょうだい。


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