地元中学生の職場訪問

Posted at 11/10/18

今年も当店の農場へ、地元「山北中学校」の一年生が職場訪問に来てくれました。

職場訪問の地元中学生と先生

いでたちは、先生を含め全員「マスク」と「長靴」着用をお願いしてあるので、何も知らない人が一見すると物々しい雰囲気かも知れないが、これも鳥インフルエンザなどの予防のため。
長靴も敷地内入り口で履き替え、鶏舎に入るときと出るときにはきちんと踏み込み消毒を実施。
消石灰を溶かした消毒槽の効果説明に、PH値を言いたいが、今の中学生は理科の授業でPH値は出てこないという話を聞いたことがあるので、概略説明でここは終了。

全体時間も1時間程度のため、経営規模や施設の説明なども簡単に済ませ、後は農場の中で事前に送られてきた質問事項に沿ってQ&A方式で回答とあわせ説明を進めることに。

この職場訪問は、学校からいただいた資料によると、一年生の総合学習の一環として行なっているもので、その目的には「地域で働く人の姿や様子を実際に見て、その仕事の内容や考え方を聞いたりすることで働くことへの関心や理解を深める」とある。

今回の訪問者は、男女合わせて5人。この人数が多いのか少ないのかは別として、農業(畜産)に興味を持ってくれている子供たちがいるということに、ちょっと安心。
出身集落や家族の話を聞くと、ほとんどの子供たちの保護者が分かり、中にはお父さんが同級生の子や後輩の子もいたりと、我が身の歳を思うと複雑だったりする。

今回の職場訪問を含め、進路講話などを受け翌年2年生になってから、職場体験(「キャリア・スタート・ウィーク」)に臨むという。
田舎であればあるほど、実際に目にして経験できて・・・などという職業は限定されてくる。選択肢が狭い中、高校進学あたりにはおおよその、自分の職業を想定して進路決定を迫られる。
10代半ばにして、今まで生きてきた時間の数倍の時間を費やすであろう、将来の職業の選択をせざるを得ない(もしくはほとんど決定してしまう)、日本のシステムは決して合理的とは言いがたい。

せっかく日本という国家は、憲法で職業選択の自由を謳っているのだから、もっと自分の適性に合った職業を探すことができる(経験できる)、期間と機会を国民に保障すべきと思う。

「周りの人が辛いと思えることが、本人にしてみれば全く辛いことではない、という職種がその人に適した職業じゃないかな」と中学生に話す本人が脱サラ組。


職業の変更は、決して「野に下る」ことではないと、実は自分自身に言って聞かせているのかも知れない。

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