鳥インフルエンザ対策

Posted at 08/05/25

5月25日、第2回目の鳥インフルエンザ対策の消毒を行いました。
今回は、鶏舎周りと敷地内の出入り口付近を重点的に行いました。

鳥インフルエンザ対策の消毒

消毒で使うのは、「消石灰」。そうです。運動会でラインを引くあの白い粉。
消石灰は、強アルカリ性。この「強アルカリ性」が、鳥インフルエンザウイルスやサルモネラ菌に対して有効であり、安価で入手しやすく、農薬でもないため、国や新潟県などでは鶏舎の内外を問わず、消毒には消石灰を散布するよう指導しています。

当農場ではこれまでにも、定期的に鶏舎内部や鶏舎周りを散布消毒をしていました。
特に今月の消毒は、十和田湖河畔で収容された野鳥(オオハクチョウ)から高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染が確認されたための対策です。
これは、新潟県の場合「家畜伝染病予防法に基づく県知事の命令」による実施なのです。

新潟県の場合の実施対象は、「鶏を1000羽以上飼養する農場と家畜防疫員が必要と認める農場」となっており、この命令による実施の場合は、消石灰の購入費用は、全額国が負担することになっています。

命令を受けて、今月の第1回目は、5月14日と15日の2日間に渡って行いましたが、14日の夜とその後の断続的な雨で、流れたり浸透してしまったりした場所があったため、今日の散布は自主的な実施になりました。

道路から鶏舎内へ車が乗り入れる場所も、散布をしてあります。
鳥インフルエンザ対策の様子
通過する人や車に迷惑がかからないよう、散布する場所は敷地内にとどめています。

鶏舎内の出入り口や通路にも、消石灰を散布していますが、これは消毒という意味のほかにもメリットがあって、例えばネズミや小動物が鶏舎に侵入した場合、消石灰を散布しておくと、侵入経路や行動範囲がはっきりと分かるので、その後の対策が取りやすくなるのです。もちろん、小動物ではない、部外者の侵入にだって同じような効果が期待できるのです。(足跡がはっきり残ります)

また、消石灰は以前から農家の人は、酸性の土壌を中和するため、畑に散布しています。鶏舎に散布した消石灰と、鶏糞が混ざったものは農家の人も、肥料と土壌改良剤が一緒になっているようなもで、一石二鳥と、とても重宝してくれるのです。

ただ、唯一当農場の鶏たちには、消石灰の散布は全くの不評で、散布や散布した場所の清掃などを始めると、舞い上がった消石灰の埃を嫌がって、その場から逃げていく姿が見られます。
散布する人間だって、防塵マスクと防塵用のゴーグルなどを着用しているのですから、当然といえば当然ですよね。鶏たちが消石灰による呼吸器系の障害が出たことがあると、知人の養鶏家が言っていたことも思い出しながら、作業をしています。

鳥インフルエンザウイルスに対し、画期的な対応や対策が見出せない限り、これからも継続的にこのような、鳥インフルエンザウイルスとの戦いが繰り返されるのかと思うと、鶏たちにも気の毒な気がしています。

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